畳は、「畳の裏返し」を行うことで、見た目を美しく保つことができます。
ですが、そもそも、畳の裏返しは素人は自分でできるものなのでしょうか?
この記事では、畳の裏返しの方法や難易度、リスクなどについて具体的に解説します。
そもそも畳の裏返しとは?
畳の裏返しとは、畳表をひっくり返して表面と裏面を変えることです。
「畳の裏返し」というと、一畳の畳をひっくり返すイメージがあるかもしれませんが、そうではなくて、畳表を畳床からはがして裏返します。
なので、「畳表の裏返し」というほうが正確に伝わるかもしれません。
畳の表面は、人が歩いたり、物を置いたりすることで、圧力や摩擦によってすり減ったり、汚れたりします。一方、畳表の裏面は、畳床と接しているため湿気やカビによって傷みやすいです。
そのため、畳表の表面と裏面を入れ替えるのは、理にかなったメンテナンス方法といえるでしょう。
畳をそのままひっくり返すのかと思ってました。。
畳の裏返しは、一般的には畳の新調から5年以内に行うといいと言われています。あまりに時間が経ってしまうと、畳表の裏面が傷んでしまって裏返す意味がなくなってしまうからです。
畳の裏返しの難易度とリスク
では、畳の裏返しは、自分でできるものなのでしょうか?
答えは、できる場合もあれば、できない場合もあるということです。
畳の裏返しには、専門的な道具と技術が必要です。また、失敗したら修復は困難です。プロに任せるほうがいいかもしれません。
以下では、それぞれのポイントについて詳しく説明します。
畳の裏返しの道具
畳の裏返しをするには、まず、畳を床からはがす必要があります。畳の端には釘やホッチキスなどで留められている場合もあります。
そのため、畳を持ち上げてはがすには、畳屋さんでは「手カギ」という専用の道具を使っていることが多いようです。
ただ、畳屋さんが使うような専用の道具をそろえるのも大変ですよね?
そこで使えるのが「ドライバー」です。
ドライバーを使った畳の上げ方は、別記事でまとめているのでよかったら参考に読んでみてください。
畳ヘラは、畳の端を引っ掛けて持ち上げるための金属製の板です。畳ヘラは、ホームセンターやインターネットで購入することができますが、使い方に注意しないと、畳や床を傷つける可能性があります。
畳をはがしたら、次に、畳の表面と裏面を入れ替えます。
畳の表面と裏面を入れ替えるには、畳縁を外して、畳表を切り取って、再び畳縁を付け直すという作業が必要です。
この作業には、ハサミやカッター、ホッチキスや釘などの道具が必要です。
また、畳縁や畳表を切り取るときは、寸法や角度に注意しないと、畳が歪んだり、隙間ができたりする可能性があります。
失敗したら修復は困難
結論からいうと、畳の裏返しを素人が行うと失敗する可能性が高いです。畳の裏返しに失敗すると、以下のような問題が発生する可能性があります。
- 畳や床を傷つける
- 畳の寸法や角度が合わなくなる
- 畳の隙間ができる
- 畳の表面が汚れてしまう
- 畳の裏面がカビや虫の影響を受けるかも…
畳の見た目や品質に影響するだけでなく、畳がずれたり、浮いたりと物理的な不具合が起こる可能性があります。避けたいところですよね。
もしも失敗してしまったら?
そのため、畳の裏返しに失敗した場合は、新しい畳に張り替えるか、買い替えを検討することになります。
しかし、これらの方法は、費用や時間がかかるというデメリットもありますね。
ただ、反対にメリットもあって
- 畳の裏返しに必要な道具や材料を用意する必要がない
- 畳の裏返しにかかる時間や労力を節約できる
- 畳の裏返しの品質や安全性を保証してもらえる
というのは喜ばしことですよね。
この記事のまとめ
この記事では、畳の裏返しについて解説しました。
畳の裏返しは、自分でできる場合もあれば、できない場合もあるということがわかりました。畳の裏返しにチャレンジするかどうかは、あなたの判断になりますが、どちらにしても、畳のメンテナンスは大切ですね。