畳の敷き方にルールがあるのか気になったことはありませんか?
この記事では、縁起を考えた畳の敷き方に焦点を当て、その意味について詳しく解説します。
イラストを使用して、具体的な畳の敷き方を視覚的にご紹介します。
この機会に畳の敷き方についての知識を広げてみませんか?
畳の敷き方
畳の敷き方は、祝儀敷きと不祝儀敷きという2つの種類があります。これらは、畳の縁の向きや位置によって決まります。昔は、祝儀や不祝儀があると畳を敷き替えていたそうです。
うちの「マンションの和室」はどんな敷き方なのかしら?
現代の一般的な住宅では、祝儀敷きをしていることが多いです。ちなみに、不祝儀敷きは、お葬式などの場に用いられます。
例外的に、ホテルや旅館の宴会場や大広間では祝儀敷きがされていませんが、これは食事等で大勢の人が同じ向きに座るときの見栄えや、メンテナンスの理由からだそうです。
では、「祝儀敷き」と「不祝儀敷き」の敷き方を具体的に説明しますね
祝儀敷きとは?
畳の敷き方の祝儀敷きというのは、隣同士の畳の縁のラインが十字に交差しないようにする敷き方です。
祝儀敷きは、昔から縁起が良いとされ、お祝いの席ではこの敷き方がされてきたんですよ。
部屋の広さによって畳の敷き方が違います。イラストを使って図解しておきますね。
祝儀敷きの一覧
祝儀敷の例をイラスト付きであげておくので、畳を敷くときの参考にしてください。
●祝儀敷き10畳
●祝儀敷き8畳
●祝儀敷き6畳
●祝儀敷き4畳半
●祝儀敷き3畳
畳の四枚の縁の角が一か所に集まらないように、複雑な敷き方をしているようにみえますよね?
不祝儀敷きとは?
畳を敷く際の「不祝儀敷き」とは、祝い事の際に用いられる「祝儀敷き」のルールに合わせず、下の6畳の敷き方のように畳の縁が十字の形に交差するように敷きます。
●不祝儀敷き6畳
6畳の祝儀敷きと、6畳の不祝儀敷きを比較してみると違いがはっきり分かると思います。不祝儀敷きのほうは、畳の縁(帯の部分)が十字にクロスしていますよね?
6畳祝儀敷き |
6畳不祝儀敷き |
不祝儀敷きは、その名の通り、不幸が訪れた時、例えばお通夜やお葬式などで使われるのが一般的です。
縁無し正方形の畳の場合は?
最近では、縁無し正方形の畳も人気があります。
縁無し正方形の畳は、そもそも帯の縁がないことから、祝儀・不祝儀は気にしないでもいいようです。
正方形でフチのない畳で縁起を考えるなら、日本の伝統模様のひとつ「市松模様」を意識した敷き方がおすすめです。
「市松模様」は、上下左右に続くイメージから、発展・繁栄を意味する縁起がよい柄とされていますよ。
床の間がある場合は?
床の間がある和室もあるかと思います。
もしも、床の間がある場合には、床の間の前の畳を平行に敷くというのが縁起を考えたルールです。
床の間の前は、マナー的に考えても上座になりますから、来賓への配慮の表れかもしれませんね。
この記事のまとめ
この記事では、畳の敷き方について、縁起を考えた祝儀敷きをイラスト付きで紹介しました。畳の敷き方には、祝儀敷きと不祝儀敷きという2つの種類があります。
なかなか畳の敷き方をじっくり見ることは少ないと思いますが、敷き方にも意味があると思うと面白いですよね?
一般的な住宅では、祝儀敷きをしていることが多いですので、よかったらご自宅の畳の敷き方を確認してみてください。
また、新築などで畳の敷き方に興味のある方は、ぜひ参考にして縁起を担いでみてくださいね。