畳は、い草を素材とする畳表、畳床、畳縁などから構成されています。
畳の変え時は、使用状況やメンテナンスによって異なりますが、この記事では、畳の変え時に関する基本的な知識と判断ポイントについて詳しく解説します。
畳の一般的な変え時について
畳の変え時は、畳表、畳床、畳縁のそれぞれの部位によっても異なります。
畳表は、い草の品質や編み方によっても変わりますが、一般的には5年から10年程度です。
畳床は、藁床やボード床などの素材によっても変わりますが、一般的には10年から20年程度と言われています。畳縁は、生地の種類や色によっても変わりますが、こちらは、畳表と同じく一般的には5年から10年程度といわれています。
よくよく調べてみると、環境によって差があるようですが、畳の変え時は10年程度と書かれているところが多い印象です
畳の耐用年数に影響を与える主な要因
畳の耐用年数に影響を与える主な要因は、以下のようなものがあげられます。
「傷みが早いかな…」という場合には、当てはまる項目が多いかもしれません。
使用頻度
畳は、使用する部分によって摩耗や変色が起こります。
摩耗が激しい場合は、交換時期も早くなります。
特に、よく座ったり歩いたりする場所は、劣化が早く進みます。また、重い家具を置いたり、ペットの爪が引っかかったりすると、畳表が傷んだりへこんだりします。
湿気と乾燥
畳表のい草は、極端な湿気には弱い素材です。
湿気が多いと、畳表や畳床がカビやダニの原因になります。また、湿気が少なすぎると、畳表が乾燥してささくれたり、畳床が割れたりします。
日光
畳は、日光に当たりすぎると、畳表が日焼けして色が褪せたり、畳床が乾燥してひび割れたりします。
汚れ
畳に使われている「い草」は汚れには弱い素材です。
食べ物や飲み物のこぼれや、衣類や靴の汚れなどが畳に付着すると、シミや臭いの原因になります。また、汚れがダニやカビの餌になることもあります。
変え時の判断ポイント
畳の変え時を判断するポイントは、以下のようなものが挙げられます。
色の変化
畳の色の変化は、畳の劣化の一つの目安です。
畳は、使用する部分によって摩耗や変色が起こります。特に、日光に当たりすぎると、畳表が日焼けして色が褪せたり、黄ばんだりします。
また、汚れや湿気によっても、畳表が黒ずんだり、シミができたりします。畳の色が均一でなくなったり、明らかに色が変わったりした場合は交換する時期の可能性があります。
畳の表面の損傷や変形
畳の表面の損傷は、畳の劣化の一つの目安です。
畳は、使用する部分によって摩耗や変色が起こります。特に、よく座ったり歩いたりする場所は、畳表が擦り切れたりささくれたりします。
畳の表面に傷やほつれが多くなったり、い草のクズが出たりした場合は、交換する時期と判断できます。
また、以前よりペコペコ凹むという場合にも、畳の交換を検討しましょう。
臭いと湿気のサイン
畳の臭いと湿気は、畳の劣化の一つの目安です。畳は湿気に弱い素材です。湿気が多いと、畳表や畳床がいたむ原因にもなります。
また、汚れや食べ物のこぼれなどが畳に付着すると、シミや臭いの原因になります。畳からカビやダニの臭いがしたり、湿っぽい感触がしたりした場合は変え時と判断するのが良さそうです。
畳を交換すべきとき
畳を交換すべきときの目安は、畳の劣化の程度を見極めましょう。
例えば、畳の色や表面、臭いや湿気、固さや変形などに問題がある場合は、安全面から交換を検討してくださいね。
また、畳にカビやダニが発生している場合は、衛生面からも早めに交換を検討するのがおすすめです。
この記事のまとめ
畳の変え時は、使用状況やメンテナンスによって異なりますが、一般的には10年から15年程度と言われています。
変え時を判断するポイントは、色や表面、臭いや湿気、固さや変形などです。畳の寿命が近づいている場合は、裏返しや表替え、張替えなどの方法で、畳を交換してくださいね。