畳は、定期的にメンテナンスすることで美しい見た目を保ち、長く使うことができます。そのために大切になるのた「張替え」というお手入れです。
この記事では、畳の張替えの種類とタイミングについて分かりやすく説明します。
畳の張替えとは?
畳の「張替え」という言葉は知っていても、具体的に何をするのかは知らない方も多いのではないでしょうか?
畳は、以下のような複数のパーツから作られますが、畳表の部分をきれいにするのが「張替え」です。
そして、一般的に「張替え」と認識されている方法には2つの種類があるんですよ。
畳の張替えの種類
畳の張替えの種類には、「裏返し」と「表替え」の2種類があります。
「裏返し」と「表替え」では、タイミングも料金も異なりますよ
ちなみに、この2種類を経たのちに、劣化が激しい場合は「新調(取り替え・交換)」となります。ぞれぞれ詳しく見ていきましょう。
畳の裏返し
畳の裏返しでは、畳床から 畳表をはがして、ひっくり返して再利用します。
畳縁という布の部分は新品に変わりますが、畳床、畳表は既存のものを利用するため、施工費も安く済みます。
畳表が日に焼けてしまったり、擦れてしまったりして見た目が悪くなってきたころに行うと良いです。
畳の表替え
畳の表替えは、畳床だけ再利用して、畳表と布の部分の畳縁を新調する方法です。
畳表と畳縁を新調するので、裏返しよりも施工費が高くなります。
でも、まるごとすべてを変える新調(取り替え・交換)よりは安く済みます。
畳の張替えのタイミング
畳の張替えのタイミングですが、まとめると以下のようになります。
張替えの種類 | 時期の目安 |
裏返し | ~5年 |
表替え | 5年~10年程度 |
もちろん、一般的な目安なので使い方や環境によっても変わってきます。
例えば、畳表の素材には、い草や麻、化学繊維などがありますが、い草は最も高品質で耐久性が高いのに対し、化学繊維は安価ですが劣化しやすいという特徴があります。
また、畳の使用頻度や日光の当たり具合、湿度や温度などの環境要因も、畳のもちに影響してくるので、目で見たり、足触りの感覚なども頼りに判断するといいでしょう。
畳張替えの具体的な手順
畳の張替えの「タイミングが来た」と判断したら、次に畳張替えの具体的な手順を知る必要がありますよね?
畳張替えの手順は、大きく分けて以下の2つに分かれます。
畳の張り替えに必要な準備
まずは、先にお話しした「裏返し」か「表替え」かを決めましょう。
そして、畳の張替えを依頼する畳屋さんを選びます。
インターネットで検索すると近くのお店が見つかると思います。
畳の張り替えにかかる時間
畳の張替えにかかる時間は、通常1日程度です。
ただし、畳屋さんのお仕事の流れによって異なります。
また、畳の張り替え中は、畳の上に物を置いたり歩いたりすることができません。そのため、畳の張り替えの日は、家族やペットの予定を調整したり、畳の上にある家具や荷物を移動したりする必要があります。
ついでに床下の点検
畳の表替えの際には、床下の点検も行うといいでしょう。
床下の点検とは、畳をはがして、床下にある土台や柱、断熱材などの状態を確認することです。床下の点検を行うことで、床下に隠れた木材のダメージやシロアリ、湿気やカビの発生などの問題を早期に発見することができます。
また、床下の点検を行うことで、床下の換気や断熱の改善などの対策を行うことができます。
畳の表替えと床下の点検が終わったら、畳の張り替えは完了です。畳の張り替え後は、畳の上に物を置いたり、歩いたりすることができますが、畳表が馴染むまでは、できるだけ優しく扱うことが望ましいです。
また、畳の上で食事をしたり、ペットを飼ったりする場合は、畳の上に敷物やマットを敷くことで、畳の汚れや傷を防ぐことができます。
まとめ
畳張替えは「裏返し」と「表替え」の2種類があります。
タイミングとしては、裏返しは5年以内、表替えは5年から10年くらいの畳で検討するといいでしょう。
畳の表替えのついでに床下の点検を行ううといいですよ。