畳とフローリングどっちが響く?生活音・防音に配慮するなら

畳とフローリング 生活・日常のこと

畳とフローリングどちらを選ぶかは、部屋の目的、作りたい雰囲気や趣味によって異なるものですが、その選択が部屋の生活音にも影響を与えていることをご存知でしょうか?

かずさん
かずさん

この記事では、「畳」と「フローリング」の生活音について解説します

畳とフローリングの音の響きの違い

まず、畳とフローリングの音の響き方について比較してみます。

畳の構造と音の特徴

畳は、い草という植物の茎を編んで作られており、その下には綿やわらなどの緩衝材が入っています。このため、畳は柔らかく弾力性があり、歩いたり物を落としたりしても音が響きにくいです。

フローリングの構造と音の特徴

フローリングは、木材や合板、ビニールなどの素材で作られた床材です。
フローリングは、畳に比べて硬く平らなため、歩いたり物を落としたりすると音が響きます。

特に、木材や合板のフローリングは、床下の空気や構造体に音が伝わりやすいため、響きやすいという欠点があります。

生活音に配慮して床材を選ぶポイント

生活音

生活音は、自分や家族の生活を快適にするためには必要なものですが、同時に、隣人や周囲の人にとっては不快なものになります。

特に、マンションやアパートなどの集合住宅では、床からの音が問題になることが多くありますよね。

床からの音は、歩く音や物を落とす音だけでなく、テレビや音楽、会話などの音も含まれます。これらの音は、床を通して下の階や隣の部屋に伝わり、音のトラブルの原因になります。

そのため、生活音に配慮して床材への理解を深めておくことは、自分や他人の快適な暮らしのために大切なことです。

畳とフローリングを比較すると…

音は響きにくい床材です。床材として音の響きの点から比較すると、畳のほうがフローリングと比べると生活音が響きにくい床材といえるでしょう。

ですが、畳は「防音性」が完璧というわけではありません。

音が響きにくい床材という特徴があるものの、完全な防音対策ができているわけではないことをは理解しておきましょう。

これを踏まえた上で、畳の部屋のおすすめの活用シーンとしては、フローリングと比較した場合にママと赤ちゃんが日常を過ごすお部屋にはピッタリだといえるでしょう。

赤ちゃんが寝がえりをうったり、足をバタバタさせたり、ハイハイするくらいの音なら響きにくいと思います。それから、お座りしている状態でおもちゃを落とすくらいの音なら安心ですよね。

かずさん
かずさん

こんな風に考えると、フローリングのお部屋に「置き畳」で赤ちゃん用スペースをつくるのもいいかもですね!

さて「置き畳」の話がでてきたところで、フローリングの静音性の向上についてもみていきましょう。

フローリングの防音対策

フローリングの静音性を高める防音対策を紹介しますね。

クッションフロアを作る

「クッションフロア」は、1.8mm〜3.5mmの厚さの塩化ビニール素材で作られたシート状の床材です。比較的安価で手軽に敷くことができるため、非常に人気のある床材となっています。

敷くだけで設置できるクッションフロアは、賃貸マンションやアパートでの防音対策に取り入れている方も多くいらっしゃいますよ。

また、塩化ビニール素材は水をはじくので、うっかり飲み物をこぼしてしまったりしてもお掃除が簡単です。お子様が小さいうちはラグやカーペットよりもおすすめかもしれません。

クッションフロアの注意点

貼り付るタイプの「クッションフロア」もありますが、はがした時に跡が残らないように注意してくださいね。

また、塩化ビニール素材なので、デザインによってはちょっとチープに見えてしまうかもしれません。広範囲に敷く場合には、個人的にはサンプルを取り寄せるなど、実際に自分の目で見て決めることをおすすめします。

カーペットやラグを敷く

カーペットやラグを、フローリングの上に敷くことで、音を吸収しやすくなります。防音・遮音ラグ、カーペットなど生活音に配慮した商品が販売されているのでおすすめですよ。

カーペットやラグは、色や柄や素材の種類が豊富なため、インテリアに合わせやすいという点でもおすすめです。

畳の静音性をもっと高めるには?

畳の防音対策では、

  • 畳の下に防音マットを敷く
  • 畳の上に防音カーペットやラグを敷く

どちらかの方法がおすすめです。

畳の下に防音マットを敷く方法は、畳を持ち上げる必要があるので、気軽に実践できるのは畳の上に防音カーペットやラグを敷く方法です。

かずさん
かずさん

畳のお部屋のイメージチェンジにもいいかもですね

ただし、畳の上に防音カーペットやラグを敷く時には、次の点に注意してください。

カビ対策をする

い草で作られた一般的な畳は、湿気に弱いです。
そのため、カーペットやラグを選ぶ時には、できれば「防カビ」対策がされているものがおすすめです。

防湿シートを畳とカーペットやラグの間に挟んでおいたり、定期的な換気・お掃除も心がけましょう。

カーペットやラグが滑らないように注意

畳の上に置いたカーペットやラグは滑りやすいです。
そのため、安全に使えるように、カーペット鋲で固定したりの工夫は忘れないようにしましょう。

この記事のまとめ

この記事では、畳とフローリングの音の響きの違いと、生活音に配慮して床材を選ぶポイントについてお伝えしました。

畳とフローリングの音の響きの違いでは、畳の方が静音性が高いと言えます。とはいえ、畳も防音効果があるわけではないので、生活音が気になる場合にはフローリング同様に対策も必要です。